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田中ひろし法律事務所のBlog

2015年8月18日 火曜日

弁護士のお仕事 第9回

こんにちは、田中ひろし法律事務所です。

前回までは、広報や事務仕事などを含む
弁護士の実務についてご説明してきました。

今回は、法律の専門家として弁護士が心がけていることを
ご紹介していきたいと思います。
どんな仕事でも業界の動向を把握しておくのは大切なことですが、
弁護士も同じく、日々勉強をしています。
特に、当事務所のような規模の事務所の場合は、
自分の専門領域だけを知っていれば良い、というものではなく
どんな方が相談に来られても対処ができるよう
あらゆる方面にアンテナをはっておく必要があります。

例えば、衆議院のホームページを見てみると、
平成26年2月~6月の5ヶ月間で、100以上の法律が
制定されたことがわかります。
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_housei.nsf/html/housei/kaiji186_l.htm
半分以上は「○○法の一部を改正する法律」という
名前からも見て取れるように、もともとあった法律の一部が
改正されたものです。
過去をさかのぼってみても、おおよそ毎年100前後の法律が
制定されていることがわかると思います。

さらに、全国で日々行われている裁判での判決も
法律家にとってはとても大切な情報です。
というのは、日本の裁判では、過去の判例を参考に
判決が出されることが多くあるからです。
裁判に勝つためには、過去の判例についてきちんと知っておくことが
大きな武器になるのですね。

まったく新しい法律や、多くの人に影響のある法律改正、
あるいは世間を騒がせたような大事件なら
新聞やテレビでもニュースになりますが、
日々制定されていくひとつひとつの法律や
毎日行われている裁判の判決については
普段の生活ではあまり意識しないのではないでしょうか。

もちろん、弁護士といえども、すべての法律を
暗記しているわけではありません。
(司法試験では六法を貸してくれるので、
すべてを覚えるのではなく、それを参照しながら
解答を導いていきます)
ですから、何かご相談を受けたときには
その問題に関する法律や判例について新たに調べなおしてから
仕事に臨むことになります。

それでもやはり、日々アンテナをはって様々な情報を得ておくことで
仕事の効率は格段にあがりますし、
新しい法律などは、それが制定された背景を知っておけば
理解度も高まります。
このあたりは、ビジネスマンの情報収集にも似ていると思います。
弁護士も、日々勉強、日々修行、ということですね。

全9回にわたって、弁護士の仕事についてご紹介してきました。
弁護士の日々の仕事について、イメージしていただけたでしょうか。

次回からはまた別のテーマで更新していきたいと思います。

投稿者 弁護士法人田中ひろし法律事務所

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