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田中ひろし法律事務所のBlog

2015年9月15日 火曜日

判決の読み方 第4回

こんにちは、田中ひろし法律事務所です。
今回は無期刑と死刑についてです。

無期刑とは、文字通り、期限が決められていない
懲役や禁固のことで、死刑の次に重い刑とされています。
といっても、現在の日本の法律では無期懲役でも10年を過ぎると
仮釈放の申請ができるようになるため、絶対に一生
刑務所から出られない、というわけではありません。
(仮釈放については、次回、ご紹介したいと思います)

死刑については、先進国では撤廃されている国も多く、
日本でもそうすべきだといった議論もありますね。
死刑制度そのものの是非はともかくとして、
執行には法務大臣(現職は上川陽子大臣ですね)の
命令が必要なので、執行されるかどうかは
そのときの法務大臣の考えにも左右されます。

例えば、ここ5年ほどの法務大臣と、死刑執行命令を出した回数を
並べてみると次のようになります。
それぞれ、在職期間も異なりますが、0回という大臣も
半数近くになっています。

江田五月 (2011年1月14日就任/民主党) 0回
平岡秀夫 (2011年9月2日就任/民主党) 0回
小川敏夫 (2012年1月13日就任/民主党) 3回
滝実   (2012年6月4日就任/民主党) 4回
田中慶秋 (2012年10月1日就任/民主党) 0回
滝実   (2012年10月24日就任/民主党) 0回
谷垣禎一 (2012年12月26日就任/自民党) 11回
松島みどり(2014年9月3日就任/自民党) 0回
上川陽子 (2014年10月21日就任・在任中/自民党) 1回
※Wikipediaより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%95%E5%8B%99%E5%A4%A7%E8%87%A3
Wikipediaではもう少し詳しい情報も掲載されています。

ですから、死刑という判決が下されても、その後
すぐに執行されるわけではなく、最近では、何年も執行を
待つうちに病気で亡くなってしまうこともあるようです。

投稿者 弁護士法人田中ひろし法律事務所

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